News Release
2024年4月23日
Polytech A/S
株式会社 北拓 ホライズン・オーシャン・マネジメント 株式会社
日本陸上洋上風力タービン向け保護・監視ソリューション提供に関する協業契約の締結
風車ブレード保護膜及び落雷検知モニタリングシステムの世界第一人者であるPolytech A/S(本社デンマーク)、国内風力メンテナンス業第一人者である株式会社北拓(本社:北海道旭川市)、洋上風力発電事業向け事業者支援及び点検補修事業を展開するホライズン・オーシャン・マネジメント株式会社(本社:東京都港区)は、日本に於けるPolytech社ブレード保護膜及び落雷検知モニタリングシステムの販売、設置、アフターサービス提供、及び風車ブレード向けリスクコンサルティング関する業務提携を締結しました。
風力業界で世界を牽引するデンマークの技術を取り入れ、日本でのサービス体制を構築し、展開することで、3社は日本陸上洋上風力案件の運転中のリスク低減、ライフサイクルコストの低減に貢献します。
世界風力業界をリードするPolytech社の製品技術
Polytech A/S(以下Polytech)は風車ブレードの長期維持に資する製品供給において、グローバルベースで圧倒的な実績を誇ります。Polytechが開発・供給する風車ブレード保護膜ELLE™は、新設の洋上風車ブレードの70%、洋陸上合わせて全世界で今日まで55000枚以上のブレードに取付されています。またPolytech社の落雷検知モニタリングシステム LKDSは全世界で2000基以上のタービンに搭載されており、現在世界で唯一国際規格であるIEC61400-24E2 のClass 1を満たす製品です。Polytechでは世界的認証機関であるDNVが認証する風力サイト固有のブレード浸食及び落雷リスクを把握するシステムを開発しています。
日本風力メンテ市場をリードする北拓・HOM
株式会社北拓(以下北拓)は1982年に設立された日本に於ける風力発電設備独立系メンテナンス・サービスのパイオニアであり、第一人者です。北拓社は風車メンテ(点検・修繕・交換)に必要となるスキルを有した技術員を有し、現在までに日本の陸上風力タービンの約80%向けにメンテナンスサービスを提供してきました。直近では、日本の主要な洋上風力発電プロジェクトのBOP(Balance of Plant)の維持管理サービス提供の優先交渉権を獲得しています。
ホライズン・オーシャン・マネジメント株式会社(以下HOM)は、2021年に三井物産株式会社と北拓社との合弁で設立された洋上風力向けサービス企業です。HOMは洋上風力設備の点検補修を元より、数多くの海外リーディング企業との提携を活かして、事業組成段階から幅広いリスク削減サービスを提供しています。
北拓が有する日本に於けるサービス体制・技術員の活用及び陸上風力で培った業界知見及びプレゼンス、HOMが日本において有する洋上風力向け顧客基盤及び幅広いサービスを活かし、Polytechの製品販売及びアフターサービス(設置、メンテナンス等)を日本向けに展開していきます。
同提携書において、北拓とHOMはブレード保護膜ELLE™の指定サービスプロバイダーに加わると共に、落雷検知モニタリングシステム LKDSの独占サービスプロバイダーとなります。Polytechは北拓技術者にPolytech製品アフターサービス提供に必要となるトレーニングを実施し、アフターサービスの日本化を実現します。
【各社コメント】
Marc Foldager / Head of Aftermarket, Polytech
「日本はPolytechにとって重要な市場であり、私たちは既に多くの風力設備向けブレード浸食や落雷に対してのサービスを提供してきました。日本市場で豊富な経験と知識を持つ北拓とHOMと提携し、日本の風力プロジェクトとお客様をさらにサポート出来ることを嬉しく思っています」
林龍太 / 株式会社北拓 代表取締役社長
「風力発電機はさまざまな気象条件の中で運転され、降水や落雷はその性能やメンテナンスの必要性に大きな影響を与える要因です。まさに、リーディングエッジのエロージョンは、雨滴やほこり、ひょうなどの大気中の粒子がブレードの表面に衝突することによって起こります。また、エロージョンによって、風車の効率を低下させ、高価な修理が必要になります。さらに、落雷は電気的・機械的故障による風力発電機の計画外ダウンタイムの最大の原因であり、風力発電機の火災の原因にもなります。特に、洋上風力発電機のブレードは、陸上風力よりもアクセス方法が限られているため、このようなエロージョン補修や落雷補修の頻度を最小限に抑えることが望ましいです。Polytechとの提携により、ELLEとLKDSという先進的な製品とサービスをお客様に提供できることを嬉しく思います。これにより、風力発電機の性能が向上し、日本の風力発電産業にも大きく貢献できると考えています。」
高木伸幸 / ホライズン・オーシャン・マネジメント株式会社 代表取締役
「風車タービンの大型化に伴い、タービン当たりのリスクと経済的影響はより大きくなっています。加えて、豪雨や落雷といった日本特有の気象条件は、積極的な予防計画・措置や高度なメンテナンス戦略、またブレードメンテナンスを行う高度なスキルを持ったチームの構築が求められます。Polytech社と協業し、ブレードリスクを軽減する為の取組は、当社および顧客にとって重要な価値をもたらすものと確信しています。本協業を通じて、日本洋上風力プロジェクトとリスク軽減と長期的なコスト軽減・最適化に貢献していきます。」
■Polytech社について 会社名 Polytech A/S 本社所在国 Denmark 事業内容 ブレード保護膜、落雷検知モニタリングシステムの開発、供給 ブレード輸送治具、保管用器具の供給 設立 1994年 |
■北拓社について 会社名 株式会社北拓 所在地 北海道旭川市緑が丘東1条4丁目1番19号 事業内容 風車発電機メンテナンス、風車発電機器サービス 設立 1982年 URL http://www.hokutaku-co.jp/index.html |
■ホライズン・オーシャン・マネジメントについて 会社名 ホライズン・オーシャン・マネジメント株式会社 所在地 東京都港区三田1-3-40天翔オフィス麻布十番905 事業内容 洋上風力発電分野におけるO&M(点検・修繕)業務、O&Mアドバイザリー業務、 品質管理サポート業務 設立 2021年4月 URL https://www.horizon-om.com/ |
<本件に関するお問い合わせ>
Polytech A/S
担当 : Marc Foldager, Head of Aftermarket
Mail : mfo@polytech.com
Tel : +4541998580
株式会社北拓
担当 : 木村那奈, 総務部
Mail : hs000@hokutaku-co.jp
Tel : +81-166-60-8225
ホライズン・オーシャン・マネジメント株式会社
担当 : 樋口大我 , 技術統括部長
Mail : t.higuchi@horizon-om.com
TEL : +81-3-5545-5901
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